
火災保険はどこで何をどうやって契約すればいい?
という方向けの記事です。



保険は小難しくて手を付けるのが億劫になりますよね。マイホームの火災保険の入り方をなるべくわかりやすく解説していきます。
この記事でわかる事
- 火災保険のキホン
- 火災保険の入り方
- 火災・地震保険の保険料相場
- 火災・地震保険を安くする方法
そもそも火災保険とは?


「財産」に不幸が起きた時に、お金を受け取れるサービス


まず保険とは、お金の事です。
あらかじめ決められていた条件をクリアすると、お金を受け取れるサービスなんですよね。
あらかじめ決められた条件は、保険の種類によって色々。
ここでいう“あらかじめ決められた条件”とは、財産つまり 「自宅&家財」に不幸が起きることです。
ちなみに自宅&家財は、保険をかける対象ですね。


- 不幸とは
-
火災保険でいう不幸とは、自宅&家財が「壊れる」「汚れる」「なくなる」状態。火災保険の専門用語でいうと「損害」のことです。
- お金とは
-
火災保険でいうお金とは、壊れたり汚れたりなくなった自宅&家財を「元通り」にするためのお金。
もうすこし具体的にいいますと、修理費、清掃費、再建築費です。
火災保険のキホンをもうすこし知りたい方→【火災保険とは?】
「補償」=元通りにするためのお金を受け取ること


保険の専門用語で「補償」という言葉があります。
補償とは、元通りにするためのお金を受け取る事なんです。
ん?
自宅に「不幸」が起きた時に、何をどうしますか?
たとえば火事で全焼。
あたらしく建て直しますよね。建て直す、つまり「元通り」にするにはお金が必要です。
そのお金が火災保険金ということなんです。
- 元通りとは
-
壊れる・汚れる・なくなる以前の状態にすること。つまり、もう一度おなじモノを手に入れることです。
補償できるもの




補償できるものは、自宅&家財です。
そのほか、「建物付属設備」も補償されるようになっています。
- 自宅とは
-
建物そのものだけでなく、「車庫・カーポート」「畳・建具・造作」「門・塀・垣」「建物付属設備」も含まれています。
※保険会社によって多少ちがう場合もあります。
- 建物付属設備とは
-
上のイメージ図の①~⑥と⑧~⑩。ポイントは、建物にくっついているかどうか。
- 屋外設備とは
-
上のイメージ図の⑪。ポイントは、建物にくっついていない。
ちなみに、家財は上のイメージ図だと⑦です。
補償できないもの
火災保険には逆に補償できないものがあります。
大きく分けると2つ。社会常識的な<基本>のものと、保険会社にとってリスクが高い<例外>のものがあります。
- 破損・汚損などとは
-
火災保険の5つのカテゴリーのうちの一つ。
詳しくは→【火災保険の補償範囲【内容編】】
<基本>補償できないもの
~以下の原因による「不幸」~
- わざと
- 重大な過失
- 自然消耗、経年劣化、さび、腐食、虫食い
- そもそも不良品
- (塗料のはがれ等)機能上は問題ない場合
- 窓の開けっ放し(による台風被害など)
- 紛失
- 放射能
- 地震
- 【家財】自宅敷地外にある場合
<例外>補償できないもの
~「破損・汚損など」の「不幸」~
- モバイル家電(携帯電話、ノートPC etc.)
- 携帯するもの(コンタクトレンズ、眼鏡、義歯、補聴器etc.)
- 自転車
- 動物・植物
- 管球類(電球、)
- ラジコン
- 楽器の弦、打皮
築古だけど保険をかける意味あるの?


結論、保険をかける意味はあります。
『うちは価値がほとんど無いはずだけど火災保険をかける必要あるの?』
こんな疑問を持ちますよね。
マイホームを購入して年月が経つと価値は下がっていきます。下がった価値はどうにもなりません。
でも、火災保険で受け取るお金は、その価値の分ではないんです。
火災保険の考え方
- 保険金≠建物の価値の分のお金
- 保険金=再建築のためのお金(再調達価額)
火災保険とは、もう一度建て直す(=「元通り」)ためのお金を受け取れるサービス。
なので、どれだけ自宅の価値が下がっていたとしても、火災保険は意味があるんです。
新築の自宅が火事で丸焼けしたとしても、築30年の自宅が火事で丸焼けしたとしても、もう一度建て直すために必要なお金は変わらないですよね。
火災保険の入り方


事前に必要情報をメモしておく
火災保険に入るために、事前に必要情報を準備します。主に必要な情報は、以下の表のとおりです。
自宅と家財、それぞれ準備します。
必要情報 | 自宅 |
---|---|
所在地 | 住所(都道府県のみでもOK) |
構造 | 以下のどれか 「木造」 「鉄骨造」 「鉄筋コンクリート造」 それ以外 |
建築年月 | 〇年〇月に建築 |
総床面積(㎡) | 〇㎡ |
建物の種類① | 以下のどれか 「専用住宅」 「併用住宅」 |
建物の種類② | 以下のどれか 「耐火構造建築物」 「準耐火構造構造」 それ以外 |
建物の種類➂ | 以下のどれか 「耐震構造(耐震等級1~3)」 「免震構造」 それ以外 |
専用住宅とは、住む専門の住宅です。
一方、併用住宅とは、住む+商売の住宅です。たとえば、1階は店舗や事務所をかまえている、など。
自分ではわからない情報は、不動産屋さんや保険会社に聞けばおしえてもらえるはずです。
必要情報 | 家財 |
---|---|
自宅にある家財 | テレビやソファなど、自宅にどのぐらいの家財があるか。おおよその総額。 |
家財は簡単で、自宅にどのぐらい家財があるのかざっくりと伝えれば大丈夫です。
自由に希望を伝えればいいですし、迷ったら担当者に相談すればアドバイスをもらえるはずです。
火災保険に入る5ステップ
火災保険に入るのは簡単です!
これから解説する5ステップを踏んでいけば、まず大きな問題はありません。
そのほか細かいところは、保険会社や担当者に相談すれば大丈夫です。
まずは、火災保険をどこで入るか候補を決めるといいと思います。
主に4つの選択肢があります。
- (住宅ローンを申し込んだ)金融機関
- 保険代理店
- インターネット
- 共済
(住宅ローンを申し込んだ)金融機関
- メリット
- 団体割引が効く(1~3割引)
- 住宅ローンといっしょに契約できるので、手間がかからない
- デメリット
- 保険の専門家ではない場合がある(他に専門がある)
- アフターフォローが不安
保険代理店
- メリット
- 保険の専門家
- 専任担当者によるアフターフォロー
- デメリット
- 団体割引なし
- 住宅ローンといっしょに契約できない分、手間がかかる
- 専任担当者との相性問題
インターネット
- メリット
- 保険料が安い
- 営業マンと接することなく契約ができる
- デメリット
- 商品の内容が簡素
- アフターフォローが不安
共済
- メリット
- 馴染みの担当者に頼める(農協の場合など)
- 営業マンと接することなく契約ができる場合もある(ネット契約)
- デメリット
- 商品の内容が簡素
- 保険の専門家ではない場合がある(他に専門がある)
- アフターフォローが不安
- 住宅ローンといっしょに契約できない分、手間がかかる
初めてのマイホームや初めて火災保険に入る方は、保険専門の担当者がつく保険代理店or住宅ローンといっしょに相談ができる金融機関経由で入るのがいいかもしれないですね。
どこで入るかある程度決まったら、つぎは本題の火災保険の内容を決めます。
火災保険のプランは、全部で6パターン。
- オールリスクプラン
- 「火災など」+「風災など」+「水災」+「盗難・水漏れなど」プラン
- 「火災など」+「風災など」+「水災」プラン
- 「火災など」+「風災など」+「盗難・水漏れなど」+「破損・汚損など」プラン
- 「火災など」+「風災など」プラン
オールリスクプランとは、「火災など」+「風災など」+「水災」+「盗難・水漏れなど」+「破損・汚損など」すべて補償できるプランです。
※プランのパターンや補償の名称は、保険会社によって違う場合があります。ただ、多くの保険会社はこんな感じなので、6パターンを基準にして検討すると選びやすいと思います。
保険金の金額は、新築の場合は建物購入代金を担当者に伝えて、中古や築古の場合は担当者に相談すれば再建築金額の相場をおしえてもらえるはずです。
必要におうじて、特約(オプション)を付けます。
特約を詳しく知りたい方→【あとからでも追加したい、火災保険のおすすめ特約は?】
火災保険の内容が決まったら、つぎは地震保険を検討します。
地震保険は、火災保険とセットで入らなければいけません。
火災保険+地震保険の組み合わせは全部で4パターン。
- 火災保険(自宅)+火災保険(家財)+地震保険(自宅)+地震保険(家財)
- 火災保険(自宅)+火災保険(家財)+地震保険(自宅)
- 火災保険(自宅)+地震保険(自宅)
- 火災保険(自宅)
火災保険・地震保険の内容が固まったら、つぎは保険期間(契約期間)を決めます。
全部で5パターン
- 1年契約
- 2年契約
- 3年契約
- 4年契約
- 5年契約 ※最長5年
途中で解約したとしても残りの期間分の保険料は戻ってきます。特に解約する予定がなければ、ひとまず5年契約で入っておくのも一つの手ですね。
ステップ4の保険期間が決まれば、おのずと保険料も決まるはずです。
さいごに保険料の支払い方法を決めます。
主に4パターン
- 口座振替
- クレジットカード払
- コンビニ払
- 請求書払(銀行振込)
そのほか、保険会社・契約の仕方によっては、電子決済サービス(PayPayなど)も選べます。
保険料の相場は?【2023年新築】


保険料の相場は、パターンが多すぎてすべては紹介しきれません。
たとえば、火災保険だけ入ってる方、火災保険・地震保険セットで入ってる方、特約(オプション)を全部つけている方など、多種多様なんですよね。
ここでは、いくつか仮プランをピックアップして、おおよその相場感をつかんでもらおうと思います。
戸建てとマンション・アパートそれぞれの保険料をみていきます。
戸建ての保険料相場
まずは、2023年4月に建築された東京都の 総床面積100㎡の戸建て。
「木造」と「鉄骨造(鉄筋コンクリート造)」。
地震保険「あり」「なし」。
ここでは全4パターンを紹介します。
- 「木造」 × 地震保険あり
- 「木造」 × 地震保険なし
- 「鉄骨造(鉄筋コンクリート造)」 × 地震保険あり
- 「鉄骨造(鉄筋コンクリート造)」 × 地震保険なし
戸建て:「木造」 × 地震保険あり
戸建て:「木造」 × 地震保険あり
所在地:東京都
構造:木造
建築年月:2023年4月
総床面積:100㎡
建物の種類①:専用住宅
建物の種類②:非耐火(それ以外)
建物の種類➂:非耐震免震(それ以外)
保険期間:5年
支払い方法:一括払い
建物の火災保険金:2,000万円(仮)
建物の地震保険金:1,000万円(仮)
家財の火災保険金:300万円(仮)
家財の地震保険金:150万円(仮)
特約(オプション):なし
- オールリスクプラン
- 350,000円前後
- 「火災など+風災など+盗難水漏れなど+破損汚損など」プラン
- 300,000円前後
- 「火災など+風災など」プラン
- 280,000円前後
戸建て:「木造」 × 地震保険なし
戸建て:「木造」 × 地震保険なし
所在地:東京都
構造:木造
建築年月:2023年4月
総床面積:100㎡
建物の種類①:専用住宅
建物の種類②:非耐火(それ以外)
建物の種類➂:非耐震免震(それ以外)
保険期間:5年
支払い方法:一括払い
建物の火災保険金:2,000万円(仮)
建物の地震保険金:1,000万円
家財の火災保険金:300万円(仮)
家財の地震保険金:150万円
特約(オプション):なし
- オールリスクプラン
- 130,000円前後
- 「火災など+風災など+盗難水漏れなど+破損汚損など」プラン
- 70,000円前後
- 「火災など+風災など」プラン
- 60,000円前後
戸建て:「鉄骨造(鉄筋コンクリート造)」 × 地震保険あり
つづいて、鉄骨造と鉄筋コンクリート造の保険料例をみていきます。
※鉄骨造と鉄筋コンクリート造の保険料の計算方法はおなじなので、おなじ保険料になります。
戸建て:「鉄骨造(鉄筋コンクリート造)」 × 地震保険あり
所在地:東京都
構造:鉄骨造(鉄筋コンクリート造)
建築年月:2023年4月
総床面積:100㎡
建物の種類①:専用住宅
建物の種類②:非耐火(それ以外)
建物の種類➂:非耐震免震(それ以外)
保険期間:5年
支払い方法:一括払い
建物の火災保険金:3,000万円(仮)
建物の地震保険金:1,500万円(仮)
家財の火災保険金:300万円(仮)
家財の地震保険金:150万円(仮)
特約(オプション):なし
- オールリスクプラン
- 300,000円前後
- 「火災など+風災など+盗難水漏れなど+破損汚損など」プラン
- 270,000円前後
- 「火災など+風災など」プラン
- 250,000円前後
鉄骨造は、木造にくらべるともう一度建て直すのにはより費用がかかるということですね。
戸建て:「鉄骨造(鉄筋コンクリート造)」 × 地震保険なし
戸建て:「鉄骨造(鉄筋コンクリート造)」 × 地震保険なし
所在地:東京都
構造:鉄骨造(鉄筋コンクリート造)
建築年月:2023年4月
総床面積:100㎡
建物の種類①:専用住宅
建物の種類②:非耐火(それ以外)
建物の種類➂:非耐震免震(それ以外)
保険期間:5年
支払い方法:一括払い
建物の火災保険金:3,000万円(仮)
建物の地震保険金:1,500万円
家財の火災保険金:300万円(仮)
家財の地震保険金:150万円
特約(オプション):なし
- オールリスクプラン
- 90,000円前後
- 「火災など+風災など+盗難水漏れなど+破損汚損など」プラン
- 50,000円前後
- 「火災など+風災など」プラン
- 35,000円前後
木造にくらべると、保険料が安いですよね。鉄骨造(鉄筋コンクリート造)は燃えにくい=リスクが低い=保険料が安い、こんな考え方で安くなっています。
マンション・アパートの保険料相場
つぎに、2023年4月に建築された東京都の 総床面積50㎡のマンション・アパート。
「木造」と「鉄骨造」「鉄筋コンクリート造」。
地震保険「あり」「なし」。
ここでは全6パターンを紹介します。
- 「木造」×地震保険あり
- 「木造」×地震保険なし
- 「鉄骨造」×地震保険あり
- 「鉄骨造」×地震保険なし
- 「鉄筋コンクリート造」×地震保険あり
- 「鉄筋コンクリート造」×地震保険なし
マンション・アパート:「木造」×地震保険あり
マンション・アパート:
「木造」×地震保険あり
所在地:東京都
構造:木造
建築年月:2023年4月
総床面積:50㎡
建物の種類①:専用住宅
建物の種類②:非耐火(それ以外)
建物の種類➂:非耐震免震(それ以外)
保険期間:5年
支払い方法:一括払い
建物の火災保険金:500万円(仮)
建物の地震保険金:250万円(仮)
家財の火災保険金:300万円(仮)
家財の地震保険金:150万円(仮)
特約(オプション):なし
- オールリスクプラン
- 150,000円前後
- 「火災など+風災など+盗難水漏れなど+破損汚損など」プラン
- 120,000円前後
- 「火災など+風災など」プラン
- 110,000円前後
マンション・アパート:「木造」×地震保険なし
マンション・アパート:
「木造」×地震保険なし
所在地:東京都
構造:木造
建築年月:2023年4月
総床面積:50㎡
建物の種類①:専用住宅
建物の種類②:非耐火(それ以外)
建物の種類➂:非耐震免震(それ以外)
保険期間:5年
支払い方法:一括払い
建物の火災保険金:500万円(仮)
建物の地震保険金:250万円
家財の火災保険金:300万円(仮)
家財の地震保険金:150万円
特約(オプション):なし
- オールリスクプラン
- 80,000円前後
- 「火災など+風災など+盗難水漏れなど+破損汚損など」プラン
- 50,000円前後
- 「火災など+風災など」プラン
- 40,000円前後
マンション・アパート:「鉄骨造」×地震保険あり
マンション・アパート:
「鉄骨造」×地震保険あり
所在地:東京都
構造:鉄骨造
建築年月:2023年4月
総床面積:50㎡
建物の種類①:専用住宅
建物の種類➂:非耐震免震(それ以外)
保険期間:5年
支払い方法:一括払い
建物の火災保険金:800万円(仮)
建物の地震保険金:400万円(仮)
家財の火災保険金:300万円(仮)
家財の地震保険金:150万円(仮)
特約(オプション):なし
- オールリスクプラン
- 120,000円前後
- 「火災など+風災など+盗難水漏れなど+破損汚損など」プラン
- 100,000円前後
- 「火災など+風災など」プラン
- 90,000円前後
マンション・アパート:「鉄骨造」×地震保険なし
マンション・アパート:
「鉄骨造」×地震保険なし
所在地:東京都
構造:鉄骨造
建築年月:2023年4月
総床面積:50㎡
建物の種類①:専用住宅
建物の種類➂:非耐震免震(それ以外)
保険期間:5年
支払い方法:一括払い
建物の火災保険金:800万円(仮)
建物の地震保険金:400万円
家財の火災保険金:300万円(仮)
家財の地震保険金:150万円
特約(オプション):なし
- オールリスクプラン
- 50,000円前後
- 「火災など+風災など+盗難水漏れなど+破損汚損など」プラン
- 25,000円前後
- 「火災など+風災など」プラン
- 20,000円前後
マンション・アパート:「鉄筋コンクリート造」×地震保険あり
マンション・アパート:
「鉄筋コンクリート造」×地震保険あり
所在地:東京都
構造:鉄筋コンクリート造
建築年月:2023年4月
総床面積:50㎡
建物の種類①:専用住宅
建物の種類➂:非耐震免震(それ以外)
保険期間:5年
支払い方法:一括払い
建物の火災保険金:800万円(仮)
建物の地震保険金:400万円(仮)
家財の火災保険金:300万円(仮)
家財の地震保険金:150万円(仮)
特約(オプション):なし
- オールリスクプラン
- 110,000円前後
- 「火災など+風災など+盗難水漏れなど+破損汚損など」プラン
- 90,000円前後
- 「火災など+風災など」プラン
- 80,000円前後
マンション・アパート:「鉄筋コンクリート造」×地震保険なし
マンション・アパート:
「鉄筋コンクリート造」×地震保険なし
所在地:東京都
構造:鉄筋コンクリート造
建築年月:2023年4月
総床面積:50㎡
建物の種類①:専用住宅
建物の種類➂:非耐震免震(それ以外)
保険期間:5年
支払い方法:一括払い
建物の火災保険金:800万円(仮)
建物の地震保険金:400万円
家財の火災保険金:300万円(仮)
家財の地震保険金:150万円
特約(オプション):なし
- オールリスクプラン
- 35,000円前後
- 「火災など+風災など+盗難水漏れなど+破損汚損など」プラン
- 20,000円前後
- 「火災など+風災など」プラン
- 15,000円前後
保険料を安くする方法


- 火災保険を安くする方法
- 地震保険を安くする方法
まずは、この順番でそれぞれ解説していきます。
そのあと、安くする方法それぞれのメリット・デメリットを解説しているので、参考にしてみてください。
火災保険を安くする方法


マイホームを建てる前
- [難易度★★★]床面積をなるべく狭くする
- [難易度★★★]非木造にする
- [難易度★★★]耐火建築にする


マイホームを建てた後
- [難易度★]火災保険のプランを吟味する
- [難易度★]支払い方法を一括払いにする
- [難易度★]保険期間を長くする
- [難易度★]免責金額を高く設定する
地震保険を安くする方法


マイホームを建てる前
- [難易度★★★]床面積をなるべく狭くする
- [難易度★★★]非木造にする
- [難易度★★]耐震構造にする
- [難易度★★★]免震構造にする


マイホームを建てた後
- [難易度★★]耐震構造にする
- [難易度★★★]免震構造にする
- [難易度★]地震保険のプランを吟味する
- [難易度★]支払い方法を一括払いにする
- [難易度★]保険期間を長くする
- [難易度★]免責金額を高く設定する
マイホームを耐震or免震構造にすることで、地震保険の各種割引が使えるようになります。また、建築年月が昭和56年6月以降というだけで割引が効くんですよね。
詳しくは次の【地震保険:各種割引による方法】で解説してきます。
地震保険:各種割引による方法
地震保険の割引
- 建築年月割引 (10%割引)
- 免震建築物割引 (50%割引)
- 耐震等級割引 (10・30・50%割引)
- 耐震診断割引 (10%割引)
残念ながら火災保険の割引はありません。
その代わり、地震保険に割引があるんですよね。
建築年月割引 (10%割引)
割引の条件
- 昭和56年(1981年)6月1日以降に建築された建物
確認資料
- 建物の「登記簿謄本コピー」
- 「建築確認書」
免震建築物割引 (50%割引)
割引の条件
- 免震建築物である建物
確認資料
- 「住宅性能評価書」
- 「住宅性能証明書」
- 「技術的審査適合証」など
- 「フラット35S適合証明書」など
- 長期優良住宅の認定を受けていることを確認できる書類
- 「認定通知書コピー」
- 「住宅用家屋証明書コピー」
- 「認定長期優良住宅建築証明書コピー」
- など
耐震等級割引 (10・30・50%割引)
割引の条件
- 耐震等級を有している建物
※1級を証明できると10%割引、2級を証明できると30%割引、3級を証明できると50%割引
確認資料
- 「住宅性能評価書」
- 「住宅性能証明書」
- 「技術的審査適合証」など
- 「フラット35S適合証明書」など
- 長期優良住宅の認定を受けていることを確認できる書類
- 「認定通知書コピー」
- 「住宅用家屋証明書コピー」
- 「認定長期優良住宅建築証明書コピー」
- など
耐震診断割引 (10%割引)
割引の条件
- 耐震等級を有している建物
※1級を証明できると10%割引、2級を証明できると30%割引、3級を証明できると50%割引
確認資料
- 「耐震基準適合証明書コピー」
- 「住宅耐震改修証明書コピー」
各種安くする方法メリット・デメリット
方法①~⑧
- 支払い方法を「月払い」→「一括払い・年払い」に変更
- 保険期間を長くする
- 免責金額を上げる
- 特約を見直す
- 火災保険のプランを見直す
- 地震保険のプランを見直す
- 床面積を狭くする(改築)
- 耐震免震構造にする
①支払い方法を「月払い」→「一括払い・年払い」に変更
メリット
- 保険料を安くできる
デメリット
- 一度に支払う金額が大きい
②保険期間を長くする
メリット
- 保険料を安くできる
デメリット
- つぎの更新まで期間があるので、見直しのタイミングを逃しやすい
- 保険内容が時代遅れになる可能性がある
※保険は入ったタイミングの内容が満期まで変わりません。なので、保険期間が5年の場合、5年間おなじ内容になるんです。
➂免責金額を上げる
メリット
- 保険料を安くできる
デメリット
- 免責金額=自己負担額が増える
※免責金額とは、受け取る保険金のうち自己負担額として差し引かれる金額のこと。たとえば、保険金100万円-免責金額5万円=最終的に受け取れる保険金は95万円。
④特約を見直す
メリット
- 保険料を安くできる
デメリット
- 必要な特約を解約する可能性がある
※特約とは、オプションのこと。たとえば、近所に燃え移ってしまったときにお見舞金を補償できる「類焼損害補償特約」があります。
⑤火災保険のプランを見直す
⑥地震保険のプランを見直す
⑦床面積を狭くする(改築)
メリット
- 保険料を安くできる
デメリット
- 家が狭くなる
⑧耐震免震構造にする
メリット
- 保険料を安くできる
デメリット
- 耐震免震費用がかかる
火災保険の疑問点


火災保険の入り方やキホンを理解できたと思います。
さいごに、3つの疑問を解消してしまいましょう。
火災保険は何度でも使えるの?
よくある疑問第1位!火災保険は何度でも使えるの?
結論、何度でも使えます。
自動車保険のように「等級が下がって保険料が上がるのではないか」と火災保険を使うことでペナルティを心配してしまうんですよね。
火災保険の場合は、自動車保険のように決められたペナルティはありません。なので、気にせず使って大丈夫です。
途中で解約したら保険料はどうなる?
よくある疑問第2位!途中で解約したら支払った保険料はどうなる?
結論、支払った保険料は返ってきます。
事情があって解約しなければいけなくなった時に、すでに支払った保険料がどうなるか気になりますよね。
残りの保険期間におうじた保険料がしっかり戻ってくるので安心して大丈夫です。
ただ、返ってくる保険料の計算方法は契約形態によっていろいろなので、事前に早めに確認しておいた方がいいですね。
具体的には、月払いの場合は「月割」で返ってきます。たとえば、保険期間1/1~翌年1/1までの1年契約で1/15に解約すると、1月分の保険料は支払わなければいけませんが2月以降の保険料は支払わなくてOKです。
しかし、一括払いの場合は、月割ではありません。たとえば、保険期間1/1~翌年1/1までの1年契約で1/15に解約すると、月割のように11ヶ月分は返ってきません。11ヶ月分よりもすこし目減りして返ってきます。
火災保険に入るべきなの?
よくある疑問第3位!火災保険に入るべきなの?
結論、何かあった時に再建築できるほどの貯金があれば入らなくてもいいと思います。
マイホーム購入でお金をたくさん使って、火災保険にもお金をかけなければいけないなんて大変ですよね。
けれども、保険は「小さいお金(=保険料)で大きなお金(保険金)を得るためのサービス」です。
貯金が不十分な方は、火災保険は必須ですね。なにより、住宅ローンを組む方はほぼ強制加入ですよね。
貯金が十分にある方は、火災保険はいらないケースもあります。火災保険だけでなく保険全般にも言えますね。
そのあたりは、家計におうじて判断OKです!